現代を生きる会社員・宋知婉(ソン・ジーワン)。
仕事に追われる毎日を送っていた彼女は、ある朝目を覚ますと、なぜか古の時代へ――しかも、江南随一の豪商・沈家に嫁ぐ“身代わり花嫁”になっていた。
嫁ぎ先の沈家では、当主を失ったばかり。
残されたのは、病弱で頼りなさそうに見える若旦那と、誰もが恐れる四人の姑たち。
本来なら実の娘を嫁がせるはずだった宋家は、大切な娘を手放したくなく、養女である知婉を身代わりに差し出したのだった。
けれど知婉はへこたれない。
どうせ働くなら、全力で生き残ってみせる。
せっかく手に入れた“豪商の若奥様”という立場を、そう簡単に手放すつもりはなかった。
ところが、か弱いはずの夫には裏があった。
病弱なふりは、家の中をうまく渡るための演技。
しかも彼は、誰にも明かせない別の顔まで隠していたのだ。
一方で、怖いと思われていた四人の姑たちは、なぜか知婉を気に入り、まるで奪い合うように可愛がり始める。
追いかけられるのは苦手、甘やかされるのも想定外。
夫に惹かれつつも逃げ腰な知婉だったが、そんな彼女を夫は逃がさない。
契約のように始まった結婚は、やがて甘く危うい駆け引きへ。
愛されるつもりなんてなかったはずなのに、気づけばこの家が、知婉にとってかけがえのない居場所になっていく。