葉序章(イエ・シュージャン)は、武侠小説の世界に転生した名家の若様。
だが彼には、誰にも言えない秘密があった。
“芋るほど強くなる”という謎のシステムによって、
規格外の力を手に入れていたのだ。
ただし条件は一つ――
「絶対に実力を隠し通すこと」。
そのせいで周囲からは“武芸も使えない落ちこぼれ”扱い。
婚約者にも見限られ、あっさり婚約破棄されてしまう。
そんな中、彼は控えめで優しい女性と結婚し、
「もう面倒ごとには関わらず、平穏に暮らそう」と決意する。
……しかし、世の中そう上手くはいかなかった。
七殺幇。
昭天宗。
そして激化する、魔教と正道の争い。
次々と厄介ごとに巻き込まれる中、
葉序章は正体を隠したまま、陰で妻を守り続けていく。
だがある日、彼は知ってしまう。
愛する妻の正体が、
江湖を震わせる“魔教教主”だったことを――。
しかも彼女もまた、
夫の秘密を知らぬまま、命懸けで葉序章を守っていた。
そして訪れる、最大の危機。
その瞬間、
“落ちこぼれ”と呼ばれた男は、
ついに本当の力を解放する――。